会員新作情報

会員の皆様の書籍をホームページでご紹介をしております。
ホームページ掲載の対象は、1) 申請日から過去2年以内に発行され、2) アジア政経学会会員が著者、共著者、編者である国内外で刊行された本です。一般には入手困難な報告書類、会員の名前が著者・共著者・編者として表紙に記載されていないもの、会員が翻訳・監修しているだけのものは当面掲載対象と致しませんので、あしからずご了承ください(この点についての判断は広報担当の方で行うことをご了承ください)

段瑞聡会員

現代中国の国家形成――中華民国からの連続と断絶調

著書名:現代中国の国家形成――中華民国からの連続と断絶
著者:段瑞聡会員編著
発行年月:2024年03月19日
出版社名:慶應義塾大学出版会
本書は1949年10月に成立した中華人民共和国と1912年1月に誕生した中華民国との連続と断絶についての考察がなされている。具体的には、現代中国を未完の国民国家として捉え、国民形成(nation building)、国家統合(national integration)、国家建設(state building)という3つの側面における連続と断絶について検討を加えている。そのような作業を通じて、現在の中国という国の統治や制度のありかたについて理解を深めたいと考えている。

牛山隆一会員

ASEAN多国籍企業の実像―後発勢力の国際化戦略と競争優位

著書名:ASEAN多国籍企業の実像―後発勢力の国際化戦略と競争優位
著者:牛山隆一会員
発行年月:2024年02月28日
出版社名:専修大学出版局
近年、越境経営を加速し、新興多国籍企業の一角として国際的な存在感を高めているASEAN諸国の地元企業。本書はそのような「ASEAN多国籍企業」がどのような国際化戦略に取り組んでいるのか、また、なぜ国際化を進めることができるのか、という2つのリサーチクエスチョンを設定し、その実態に迫った。一般にあまり知られていないASEAN企業の国際化という現象に着目し、実証分析を通じてASEAN企業ならではの特徴を浮き彫りにしている。

酒向浩二会員

現代中国の産業振興策の推進力-中央政府・地方政府・国有企業の政策協調

著書名:現代中国の産業振興策の推進力-中央政府・地方政府・国有企業の政策協調
著者:酒向浩二会員
発行年月:2023年12月5日
出版社名:文眞堂
本書は、中国との共同研究を活かし、中国側の視座でどのようなメカニズムで産業振興策が行われているのかを、90年代以降のヒストリカルアプローチで中央政府、地方政府、国有企業の3者の政策協調を基軸に解き明かしたうえで、そこにおける対応策を日本企業の視座で示しました。さらに、中国式産業振興策へのASEANの反応を上位中所得国のケースとしてタイ、下位中所得国のケースとしてカンボジアで現地調査を行い、そこにおける日本企業の対応策も示しており、学会貢献への一助となれば幸いです。

鄭黄燕会員

都市化の中国政治:土地取引の展開と多元化する社会

著書名:都市化の中国政治:土地取引の展開と多元化する社会
著者:鄭黄燕会員
発行年月:2023年9月30日
出版社名:名古屋大学出版会
都市空間の急拡大が進むなか、都市と農村で分断されていた従来の社会構造は、どのような変容をみせたのか。複数の地域における現地調査にもとづき、土地取引をめぐる中国社会の歴史的変化を現場から活写し、制度的展開と実態の双方を追うことで、政治学の視点から都市化の全体像を分析する。

黄璋会員

中国の高齢者福祉政策――人口減少社会に向けての制度設計

著書名:中国の高齢者福祉政策――人口減少社会に向けての制度設計
著者:黄璋会員
発行年月:2023年5月25日
出版社名:慶應義塾大学出版会
急速に少子高齢化が進む中国。高齢化社会を支える年金・医療・介護などの社会保障制度や高齢者支援政策の実態と課題とは何か。それを規定する要因を豊富な行政資料と住民・関係者へのアンケート調査の分析から明らかにし、持続可能な今後の方向性を模索する注目の一冊。

兪敏浩会員

中国のリアルーー人々は何を悩み、何を追い求めているのか

著書名:中国のリアルーー人々は何を悩み、何を追い求めているのか
著者:兪敏浩会員
発行年月:2023年4月20日
出版社名:晃洋書房
国家権力、政治体制など構造的な問題にも目を配りながら、女性、LGBTQ+、クリスチャン、少数民族、外国人居住者、留守児童、大学生、ボランティア、中小企業主、退役軍人など、現代中国を活きる「人々」の物語に視座を置く、斬新な現代中国入門書。

緒⽅宏海会員

辺境からの中国:⻩海島嶼漁⺠の⺠族誌

著書名:辺境からの中国:⻩海島嶼漁⺠の⺠族誌
著者:緒⽅宏海会員
発行年月:2023年4月10日
出版社名:風響社
辺境の島だからこそ顕著になっている諸現象を明らかにすることで、中国社会の実態とその未来が俯瞰できる。

池下譲治会員

グローバルビジネスの流儀

著書名:グローバルビジネスの流儀
著者:池下譲治会員
発行年月:2023年3月30日
出版社名:晃洋書房
グローバリゼーションはバックラッシュしているかもしれないが、ビジネスのグローバル化は着々と進化を遂げている。それに伴い、新たな理論や戦略的フレームワークも次々に登場している。本書では、グローバルビジネスのルールや知識を正しく身に着け、ビジネスの現場で応用するために、多国籍企業の新旧の理論的枠組みを、グローバルビジネスを取り巻く環境や課題を踏まえながら、アジアなどにおける豊富な事例を含めて紹介している。

于海春会員

中国のメディア統制:地域間の「不均等な自由」を生む政治と市場

著書名:中国のメディア統制:地域間の「不均等な自由」を生む政治と市場
著者:于海春会員
発行年月:2023年3月20日
出版社名:勁草書房
中国では市場経済を取り入れて以来、新聞社などメディア企業も商業化した。そんな中で政府はどのようにメディアを統制してきたのか。本書では、メディアへの人事統制、記者への褒賞制度、メディア間の市場競争の三つに注目してメディア統制の仕組みを明らかにし、地域によってメディアの自由度が異なる「不均等な自由」の実態をも浮かび上がらせる。

溝口由己会員

少子化するアジア―家族形成の困難を超えて―

著書名:少子化するアジア―家族形成の困難を超えて―
著者:溝口由己(編著)
発行年月:2023年2月3日
出版社名:日本評論社
日本、中国、韓国はともに極低出生率に直面している。これら東アジアの少子化の現状を、家族形成に注目し、タイやロシアとも比較しながら分析した共著書。東アジアでは、社会的再生産を家族に委ねる資本蓄積戦略がとられた。それが機能した一時期もあったが、家族形成コストを増加させ、「ケアの危機」(少子化)をもたらしている。

深川博史会員・⽔野敦⼦会員

⽇韓における外国⼈労働者の受⼊れ: 制度改⾰と農業分野の対応

著書名:⽇韓における外国⼈労働者の受⼊れ: 制度改⾰と農業分野の対応
著者:深川博史(東海⼤学)・⽔野敦⼦(九州⼤学)共編著書
発行年月:2022年8月30日
出版社名:九州⼤学出版会
⽇韓両国は、少⼦⾼齢化などによる労働⼒不⾜に直⾯し、外国⼈労働者の受⼊れ拡⼤に向けて制度改⾰を進めてきた。しかし、外国⼈労働者の増加に伴い処遇改善などが課題となっている。特に⾼齢化の進む農業は外国⼈労働者への依存を深めており、受⼊れ継続への切迫感が強い。本書は、これらを⽇韓共通課題と捉え、その研究成果を収めている。

岡江恭史会員

改革30年 農業と土地制度―ロシア・中国・ベトナム

著書名:改革30年 農業と土地制度―ロシア・中国・ベトナム
著者:長友謙治(農林水産政策研究所)・河原昌一郎(日本農業研究所)・岡江恭史(農林水産政策研究所)
発行年月:2022年8月
出版社名:筑波書房
本書は、市場経済移行改革から30年を経たロシア・中国・ベトナムの三カ国における、(1)社会主義体制下の農地制度 (2)市場経済移行改革と現行農地制度 (3)現行農地制度の下での新たな動き、の三点について現地資料・調査を用いて記述している。

李亜姣会員

現代中国の高度成長とジェンダー―農嫁女問題の分析を中心に―

著書名:現代中国の高度成長とジェンダー―農嫁女問題の分析を中心に―
著者:李亜姣会員
発行年月:2022年6月
出版社名:東方書店
1920年代から1950年代に中国共産党によって土地法が制定され、中国の農村女性は土地所有権を獲得した。しかし、その後の中国の高度成長の過程で、農村の女性たちは土地の権利を次第に喪失していき、権利の侵害現象は「農稼女問題」と名付けられるようになった。中国農村女性の農地をめぐる権利の侵害「農嫁女問題」はなぜ高度成長期に発生したのか。ジェンダー秩序の再編は資本蓄積の中でどんな役割を果たしたのか。本書は「農嫁女問題」の発生原因を歴史、政治経済の2つの側面から分析するとともに、農嫁女の抵抗運動についても実地調査をもとに紹介する。

石川幸一会員、清水一史会員、助川成也会員、篠田邦彦会員、大橋英夫会員、福永佳史会員、大庭三枝会員

RCEPと東アジア

著書名:RCEPと東アジア
著者:石川幸一、清水一史、助川成也
発行年月:2022年6月30日
出版社名:文眞堂
2022年1月1日にRCEP協定が遂に発効した。RCEPは東アジアで初のメガFTAである。ASEAN10カ国、日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの15カ国が参加する世界最大のFTA が実現する。日本にとっては、中国、韓国との初のFTAとなる。世界経済と東アジア経済、そして日本経済と日本企業にも大きな意味を持つ。専門家が多角的・本格的に考察している。なお、単行本と電子版あり。

田村慶子会員

変容するアジアの家族:シンガポール、台湾、ネパールのスリランカの現場から

著書名:変容するアジアの家族:シンガポール、台湾、ネパールのスリランカの現場から
著者:田村慶子会員、佐野麻由子
発行年月:2022年3月25日
出版社名:明石書店
アジアの家族は「圧縮された近代」といわれるように、欧米に比べて少子高齢化が急速に進み、短期間に変容を遂げている。本書はシンガポール、台湾、ネパール、スリランカの事例から、アジアにおける家族の変容の一端(家族形態、家族の機能、性別役割分担、家族観)を捉えるだけでなく、変容はどのような社会構造の変化を反映しているのかを探る。

池⽥真也会員

商⼈が絆す市場:インドネシアの流通⾰命に交わる伝統的な農産物流通

著書名:商⼈が絆す市場:インドネシアの流通⾰命に交わる伝統的な農産物流通
著者:池⽥真也
発行年月:2022年3月31日
出版社名:京都⼤学学術出版会
インドネシアでもすすむ⼩売の近代化。しかし、現地ではいまなお流通の主役は伝統的流通、農家と商⼈の駆け引きにある。「近代的流通に取って代わられる伝統的流通」という先進国のみせた歩みとは全く違う経路。伝統市場の商⼈が、流通⾰命をも飲み込む。近代化の陰で静かに進⾏していた伝統的流通の発展が通説を覆す。

梶谷懐会員、加茂具樹会員

Political Economy of Reform in China

著書名:Political Economy of Reform in China
共著者:梶谷懐(神戸大学)、加茂具樹(慶應義塾大学)
発行年月:2022年3月
出版社名:springe
This book contains four research papers that clarify the issues behind China’s rapid economic growth, using empirical studies. The book makes two distinctive points. First, it elucidates the unique economic development of China from a different perspective than the “state capitalism” theory, based on empirical research on the Chinese economy and politics with the cooperation of leading scholars. Second, the book paints a total picture of China through an interdisciplinary analysis of economics, politics, and history.

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